プロフィール
シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。 ● 詳しいプロフィール ● 旅行記メニュー (個人的に連絡を取りたい方は、メールアドレスの入ったメッセージを非公開コメントとして残していただけると嬉しいです) カテゴリ
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ロンドン2022: 遠くの街のクリスマスマーケット
なんとなく7時過ぎには起きてしまったけど、ずっとベッドの中でウダウダしていた。今日決定している場所は2か所だけ。ランチの場所と、ちょっと遠くの街キングストン(Kingston)のクリスマスマーケット。その2つの間、何をしよう?
ベッドでスマホのGoogleマップで調べてみると、キングストンに行く電車はウォータールー(Waterloo)駅から出ているらしい。ランチの場所はソーホー。その2つの場所の間で、何かすることないかな。あ、この間予定には入ってたんだけど、なんとなくスキップしたフリーメイソン博物館がある! それと、ロンドン交通博物館って、この間参加した『隠れたロンドン』ツアーから30日以内だったら入場が割引になるって話だったよな。それじゃその2つの博物館をランチの後に訪れて、その後ウォータールー駅まで歩いて、そこからキングストンに行けばいいや。こんな風に、旅程がカチッと合わさるように決まる時はとても嬉しい。 今日のランチは、またビブグルマン付きのHoppers Sohoというレストラン。ソーホーにはビブグルマン付きのレストランが本当に多い! Hoppersはスリランカの食べ物を出してくれる場所で、一人だと予約ができない場所なので、開店と同時に行くしかなかったんだよね。混雑するかと思って15分前くらいに着いたんだけど、並んでいるのは僕一人だけでちょっと拍子抜け。最初の客として入店して、カウンター席に座った。 ここの店の名前になっているホッパー(Hopper)とは、スリランカでよく食べられているお椀型のクレープのようなもの。でも甘くはなくて、一応パンのような扱いになるらしい。今回僕は、卵入りのホッパー(£6)と、仔羊のカリ(£12.50)を注文。スリランカではカレーのことを「カリ(Kari)」と呼ぶらしい。出てきたホッパーには中に卵が入っていて、とても美味しそう。でもカレーってご飯かナンかと一緒にしか食べたことがなかったので、この薄いクレープのようなものをつけて食べるのか、それともカレーはそのまま食べて、ホッパーは別にパンのように食べるのか、いまいちわからなかったんだよな。でもそんなのどっちでもいいんだよね。最初はホッパーをちぎってカレーにつけて食べてたけど、それだとなんだかバランスが悪いように感じたから、カレーとホッパーは別々に食べることにした。ホッパーの真ん中の卵には塩胡椒がしてあって、それがホッパー自身の味と合わさってとても美味しい! カレーもスパイスが自己主張していて美味しかったんだけど、なんだか中音域が少しだけ抜けてるような、そんな物足りなさを感じた。このカレーで感動させてほしかったんだけど、うーん残念! それでもなかなか美味しいランチだったけどね。 仔羊のカリと卵入りホッパー ソーホーのエリアは、レストランやバーでひしめき合ってる場所。いかがわしい店もあるにはあるけど、大多数は人気のあるレストランやバーだ。今回僕が訪れたビブグルマン付きのレストランの多くも、ソーホーに集中していた。The Palomar、Berenjak、Humble Chicken、BAO、Kricket、Kiln、Hoppers、そして明後日行く予定のBrasserie Zedel。ロンドンに住んでいたら一週間に数回でも通いたいような場所だ。雑多で人混みが多いけど、それでも僕は好きなエリアだな。 ソーホーは色々なものが混ざったエリアだ ここの韓国レストラン、いつ来ても人が並んでる。 後でチェックを入れてみなければ! そこからゆっくり15分ほど歩くと、フリーメイソン博物館(Museum of Freemasonry)がある。無料の博物館なので展示物はそれほど多くはないけど、『秘密結社』のことがよくわかる興味深い場所だった。まぁ秘密結社といっても、お互いを助け合ったり慈善事業なんかもやったりする団体で、僕にとっては、アメリカの学生組織フラタニティやソロリティと似たようなスピリットかもしれないと感じたな。もちろんずっと規模が大きくて、本当に秘密的なこともあるのかもしれないけど、1700年代の産業革命真っ只中のイギリスで、こういう組織を作ることで団結力を高め、お互いを助けたりしていたんだろう。秘密の組織って、結構誰でも憧れるよね。そういうのに興味のある人だったら楽しい場所だと思う。 フリーメイソンの建物は『秘密結社』という名にふさわしい 小さいけど見応えのある博物館 メンバーになる時にはテストもあったらしい この『目』が出てくると、秘密結社って感じがするよね さて、お次はロンドン交通博物館(London Transport Museum)。コヴェント・ガーデンのすぐ脇にあって、たくさんの家族連れが並んでいて「うげぇ」ってなった(笑)。でもここまで来たからには中を見てみたいし、ということで15分ほど並んでから入場。この間の閉鎖された駅のツアーに行ったので、入場料がなんと半額になった。普通は一人£21と高いので、半額というのはとても嬉しい。やけに子供連れが多いと思ったら、17歳以下は無料なんだね。 博物館の入り口には家族連れがいっぱい並んでた エレベーターで2階(日本やアメリカだと3階)に上がると、エレベーター内の表示が2022からどんどん下がって1800になる。扉が開くと、そこは1800年代のロンドンというわけ。馬車で人を運んでいた時代から、汽車の時代になり、ついに電車や地下鉄が普及するまでを、順に見ていくことができる。 昔の馬車や汽車のレプリカがあって、中にも入れるようになっていて楽しいんだけど、いかんせん子供が多すぎ! 子供は嫌いなわけじゃないけど、もうなんか幼稚園の遠足で貸し切られている日に来ちゃったような、そんな感じ。とにかくじっくり見ていられない。18歳以上オンリーの日とかあったら、心ゆくまで楽しむことができるだろうなぁ(笑)。まあそんな感じだったんで、色々な展示も流して見るだけになってしまったので、ちょっと残念だった。 まさか馬車から展示されているとは ロンドンにも女性専用車両が存在した時代があったらしい 静かだったら見応えのある博物館だと思う この後は日中のコヴェント・ガーデンを散策しようかとも思ったんだけど、さすが土曜日。人が多すぎる! コヴェント・ガーデンを通り抜けただけでヘロヘロになってしまったので、ウォータールー駅に行く途中でコーヒーショップに入って休まなきゃいけなかったほど。甘いものを食べてエネルギー充填できたからよかったんだけどね。 コーヒーショップでMP補給 ウォータールー駅もかなりの人混みだったけど、キングストン行きの電車はすぐに見つかった。駅の人に「キングストンに行きたいんだけど、スマホでタップインできる? それとも切符を買わなきゃダメ?」と聞くと、キングストンだったらタップインで大丈夫だと教えてくれた。ロンドン近辺では全ての交通機関でスマホのタップインができるって、本当になんて便利なんだろう。レストランやショップで支払う時も、カードじゃなくて(カード使ってもいいけど)、ほとんど100%の場所でアップルペイやグーグルペイが使えるので、スマホを支払い機にくっつけるだけでOK。道で音楽を奏でてる人も、ほとんどの人が支払機を持っていることが多いので、スマホをタップインするだけでチップをあげることができる。本当に便利な時代だ。 人でいっぱいのウォータールー駅への入り口 キングストンには約40分くらいで到着。駅の近くのショッピングエリアを抜けて、クリスマスマーケットの方に歩いていこう。途中で見つけたのが、David Mach氏によるアート“Out of Order”。赤い電話ボックスがドミノ倒ししちゃってる。こういうアートも大好きだけど、こんなのがポンと道にあるキングストンの街もスゴイと思う。落書きされてないのもスゴイ! こういうアート、大好きだ キングストンのクリスマスマーケットは、「ロンドンのクリスマスマーケット」で検索をかけたときに、いくつものウェブサイトで「ロンドン郊外だけど行ってみる価値あり!」と勧められていた場所。キングストンのAncient Marketという場所で行われているんだけど、最初に野菜やシーフードなんかを売っている屋台が見えた先に、クリスマスマーケットがあった。クリスマスピラミッドも飾られていて、周りは食べ物やオーナメント、帽子やマフラーなんかを売る店で溢れてる。あー、ここのは本当に「ヨーロッパのクリスマスマーケット」って感じ。5年前のドイツ旅行であちこちのクリスマスマーケットを訪れたけど、これと同じ雰囲気だったよな。クリスマスピラミッドが飾ってあると、とたんにヨーロッパ!って感じになる。アメリカではクリスマスピラミッドなんて見たことないもの。 ショッピングエリアを抜けてクリスマスマーケットに向かう クリスマスマーケットの一端には巨大な鹿のデコレーションが クリスマスピラミッドがあると、ヨーロッパ!って感じがする まずはお腹に何か入れようということで食べたいものを探したら、いきなりベトナム料理の店に目が行ってしまった。結構寒いし、こんな時にフォーとか食べたら最高じゃん! ということでビーフ入りのフォー(£7.50)を注文。ビーフの薄切りもたくさん入ってたし、スープも美味しかったし、予想外に満足できた食事だった。 想像以上に美味しかったフォー この後はマーケットの中心でマルドワインを飲んで、ミニのオランダ風パンケーキを買って食べた。マルドワインは美味しかったけど、パンケーキはいまいち。生地自体にあまり味がついていなくて、なんだかスポンジでも食べているような気になったので、半分くらい食べて後は捨ててしまった。イギリスのクリスマスマーケットは、今日のフォーは例外として、食べ物のクオリティがいまいちのような気がするなぁ。 スポンジのような味わい… メインステージで、あまり上手とはいえない女性シンガーが弾き語りをやっていたのでしばらく見た後は、ロンドンに帰ることにしよう。帰りは2度の乗り換えが必要で、最寄り駅に着くまで1時間くらいかかった。 あまり上手いとはいえないパフォーマンスだったけど、 小さな街のクリスマスって感じでよかったかも 帰りにビールを一杯飲んでいこうと思ったら、なぜかこの間入った日本食レストランCocoroに入ってしまって、ビールと一緒になぜか鶏のカツ丼も頼んでしまった。小腹が空いてる気がしたんだけど、さっきフォーを食べたばかりだったので、半分くらいしか食べられなかったよ…。なんでこんなことしたんだろうと、罪悪感に苛まれた。 当たり前のように半分しか食べられなかった… アパートに帰ってからは、旅行記書きと、これからの旅行プランの復習。シアトルに戻るまでにあと丸3日しかない。もうかなりロンドンは楽しんだ気がするけど、後悔しないようにしなくちゃ。明日は結構歩きまわる予定だけど、朝から雨の予報。まぁ仕方ないね。
by alexsea
| 2022-12-03 00:00
| 旅行記
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