From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ヨルダン&エジプト2022: マダバとペトラ・バイ・ナイト

朝5:30に起床。今日の日の出は6:51なので、外はまだ真っ暗だ。今日はペトラ(Petra)までの移動日。ヨルダンでの旅の終わりには、またここのホテルに戻ってきて2泊することになっている。朝食後7:45にチェックアウト。ホテルのすぐ近くのガソリンスタンドまで歩いて行って、75JD(=$106)を引き出した。ヨルダンではまだクレジットカードが使える場所が少ないみたいだし、ランチとかでも必要だから現金は持っておかなければいけない。

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ホテルの前の道は結構な大通り

8時頃バスに乗り込んで、マダバ(Madaba)まで約1時間、外の風景を眺めていた。途中に掘っ立て小屋のような店が並んでいる場所があって、スターバックスそっくりのロゴ(でも下地は赤)で「アラビック・コーヒー」と書いてある店を見た時には笑ってしまった。ヨルダンにもパクリな店はあるんだなぁ。

マダバのビジターセンターに到着後は、土産物屋がたくさん並ぶ道を歩いて、聖ジョージ教会(St. George Church)に向かう。少し坂になっていたし、両側に土産物屋がズラッと並んでいたんで、なんとなくフランスのモン・サン・ミッシェルに行った時のようにも感じたな。

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両側に土産物屋がズラッと並ぶマダバ

聖ジョージ教会までは約5分の徒歩。ここでは『マダバ地図』と呼ばれる、モザイクでできた6世紀頃のパレスチナとその周辺の地図が有名だ。外もかなり観光客で賑わっていたんだけど、教会の中はもう激混み! こういう場所ではマスクを着けなきゃいけないな。

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聖ジョージ教会

マダバ地図の周りには柵がしてあって、その周りをズラッと観光客が取り囲んでいる。地図には欠けている場所もあるけど、小さなモザイクで作られた地図はかなり正確にできているらしい。6世紀頃に正確に地理を把握してたってこともすごいよなぁ。

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マダバ地図を眺める観光客たち

教会の中にはたくさんのモザイク画が展示されていて、近づいてみると本当に精巧にできていることがわかる。たくさんの異なる色、厚さ、形のブロックを組み合わせていくのは、時間と忍耐が必要だろうなぁ。後でモザイク画を作っている場所も訪れるらしいので、それも楽しみだ。

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モザイク画はとても緻密に作られている

この後はまたバスに戻って、約15分のドライブでネボ山(Mount Nebo)へ。僕は宗教や歴史に関しては全く無知なんだけど、ここは「約束の地」を見たモーゼの終焉の場所として知られているらしい。この日はちょっと霞がかっていたけど、ここから見えるパノラマがとても綺麗だった。

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ネボ山からの綺麗なパノラマを見ながら、Fahadが説明してくれている

ガイドのFahadによると、イスラム教は、キリスト教とユダヤ教の2つがないと成り立たないとのこと。同じ伝説を元にしている部分もあるんだろう。ここのパノラマからはクリーム色の大地が広がっているのが見えるけど、緑色の植物が広がっているエリアは、モーゼが杖で地面を突いて水を出した場所だと言われているらしい。さらに、モーゼが杖で2匹の大蛇を出して、それがたくさんの蛇を退治したという伝説もあるとのこと。だから医療のシンボルは杖に2匹の蛇が絡み合った姿なんだそうな。本当かどうかわからないけど、とても面白いと思った。ネボ山にはモーゼの記念教会もあって、中には昔のモザイクがたくさん展示されていた。

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入口のモニュメント

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どっちの方角に何があるかを説明してくれてるプレート

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杖の周りに蛇が巻きついたシンボル

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記念教会の中の綺麗なモザイク画

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教会というよりも博物館のような場所だった

宗教や歴史に興味があって、モーゼのこともよく知っている人ならばかなり楽しめる場所だと思うけど、僕にとっては綺麗なパノラマが見える場所くらいの感想しかなかった。でも敬虔な宗教家にとっては、ほとんど巡礼の地みたいになってるんじゃないかな。

この後はTree of Lifeという店を訪れて、そこでモザイクを作っている様子を見た。台紙に下絵を描き、その上に小さく切った部品を貼っていく、気の遠くなりそうな仕事。ここでは障がい者を進んで雇っていて、売り上げの60%がアーティストに行く仕組みになっているらしい。こういうことを説明してくれた人も、車椅子に乗っていた。

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モザイク画を作っている店で説明を受ける

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実際に作っているところも見ることができた

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ペトラ遺跡のモザイク画。カッコいい!

この後はすぐそばのRestaurant Terrace Soukでランチ。ここでもビュッフェ形式だったけど、『マクルーバ(Maqluba)』と呼ばれる料理が出てくるところを見ることができた。マクルーバとは「ひっくり返す」という意味で、米に鶏肉やナスなどの材料を入れて大きな鍋で調理し、それを皿の上にひっくり返してサーブする料理で、ヨルダンの伝統料理の一つらしい。かなり大きな鍋の上に大きな皿を置いてからひっくり返して、鍋をパンパン叩きながら持ち上げると、ホクホクと湯気をたててマクルーバが出てきた。この瞬間にはみんな声を上げていた。豪快なサーブの仕方だけど、ヨルダン式炊き込みご飯って感じかな。見た目の通り、とても美味しかった!

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逆さにした鍋を取り去るとホカホカの中身が!

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ビュッフェだったけど、結構美味しかった

ランチを食べた後は、ツアー客の一人Normが誕生日らしく、別の人がケーキを買っておいたみたいで、彼を囲んでみんなでハッピーバースデーを歌った。彼は最近リタイヤした人で、これがリタイヤ後初めての大きな旅行だとのこと。彼はいきなりのサプライズに感動して、涙を流してしまったくらい。こういうのって、周りの人もハッピーにしてくれるよね。

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ケーキを切ってる人が誕生日のNorm

次の目的地はショーバック城(Shobak Castle)。そこまでの道のりはほとんどずっと寝てたんだけど、目的地が近づくとFahadがマイクを使ってイスラム教について話してくれた。彼は今まではそれほど敬虔な信者ではなかったらしいんだけど、コロナで外に出られない生活をしていたために、お祈りの回数が増えたらしい。自分の限界まで挑戦してみようとスープと水だけの生活をしてみたり、「明日はどうなるかわからない」ということがよくわかったと言っていた。僕も50台になったことや、コロナや戦争の勃発なんかで、同じようなことを思っていたもんな。今回の旅行だって、できる時にやりたいことをやっておかなければいけないという意識が根底にあったから実現したものだと思ってる。だから他にも同じようなことを考えている人がいたということが、なんとなく嬉しかった。

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何もない景色がずっと続く

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ヨルダンには、こんな風に鉄筋が突き抜けてる建造物がとても多い
なんでなんだろう?

話してくれたことの中で興味深かったのは、敬虔なイスラム信者は、額に印がある人が多いということ。イスラム教のお祈りでは、両足、両膝、両手、それに額を地面につけなければいけないので、その回数が多ければ多いほど、額が擦れてあざのようになってしまうらしい。僕は気づかなかったんだけど、後でKoreyは額があざのようになっている人を見たと言っていた。昨日の交通渋滞の中で見かけた路上でお祈りをする警察官も、たぶん額に印があるんじゃないかな。

ショーバック城までは、どこまでも砂漠の景色が続く。所々にコンクリートの小さな建造物が見えるけど、使われている様子はない。一体何のために建てられたものなんだろうか。途中で一度トイレ休憩があった。城に近くなってからは風力発電のタービンが見えたけど、それまでは本当に何もない道中だった。

時間が押してきているので、Fahadはショーバック城は入口で写真タイムだけにしたかったみたいだけど、客の何人かがクレームを入れて、その案は却下された。僕も写真タイムだけだったら不満だったので、却下されてよかった。でも今夜僕らはオプショナルツアーの『ペトラ・バイ・ナイト(Petra By Night)』に申し込んでいるので、それに間に合うかどうかもちょっと気がかりだったけど。

ショーバック城は、エルサレムの十字軍が初めてヨルダン側に進出して、1115年に築いた城。エジプトとダマスカスの間の道をガードするための場所だったらしい。坂道を歩いて上っていくのがツラかったけど(お金を払えばゴルフカートで上まで乗せていってくれるサービスもあったらしいけど僕らは使わなかった)、まさに「遺跡の城」といった感じの頂上に着いた時には結構感動した。沈んでいく太陽に照らされて、全部石でできた要塞のような城がとても素晴らしく感じた。歴史には興味がないんだけど、こういう遺跡には僕は目がないんだよなぁ。その場所に残留するエネルギーを感じてるんだと思いたいな。とにかく、少しの時間だけでもショーバック城を見てまわれてよかったと思う。

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丘の上にそびえ立つショーバック城

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900年以上前の城跡

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こういう雰囲気が大好きなんだよー!

さて、ここから目的地のペトラまでは30分ほどの旅。ペトラでは、僕らはなんと8つのホテルに分かれるらしい。アンマンの4つのホテルでも客を乗せたり降ろしたりするので結構時間がかかっていたのに、8つのホテルって一体どうなっちゃうんだよ! どんどん暗くなっていく中、バスはペトラに到着してツアー客を降ろしていったんだけど、ペトラ・バイ・ナイトが20時開始なのでFahadはパニック状態だった。それでもって、僕らのホテルPetra Princes Hotelはこんな時に一番最後なんだよね。それもペトラ遺跡の入口からはかなり離れている場所。遺跡まで歩ける距離のホテルに割り当てられた人もいるってのに、遠くになってしまった僕らは運が悪かった! しかもホテルの前の道はかなり狭くてバスが入っていけないので、50mほど荷物を引きずっていかなきゃいけなかった。そんな状態なので、バスを降りた時にFahadから「夕食をかきこんだ後、悪いけどタクシーを使ってペトラ遺跡の入口まで来て!」と言われた。

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2人部屋なのにベッドは3つ。
なんとなくホステル的雰囲気?

チェックインした時点で、時間はもう19時半。夕食は5分で済ませてから、フロントに頼んでタクシーを呼んでもらい、ペトラ遺跡には20時ぎりぎりに到着した。間に合ってよかった! 遺跡の入口はもうたくさんの人で賑わっていて、Fahadからチケットを貰った僕らは、ろうそくの明かりで照らされた道を歩き始めた。最初はみんな一緒のグループとして行動してたんだけど、結構みんな歩くのが遅くてちょっとイライラしてしまった。これが終わった後は僕らはどうせタクシーで帰らなきゃいけないので、僕とKoreyだけ先を急ぐことをみんなに伝えて速いペースで歩き始めた。

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ビュッフェの夕食を5分でかきこむ

ろうそくの明かりと、三日月だけどかなり明るい月の光に照らされた道をどんどん進んでいく。岩に照明を当ててある場所もあって、素晴らしく雰囲気がいい。ものすごく絵になる景色ばかりなもんだから、写真やビデオを撮りまくりながら歩いた。ただ道が結構暗いので、スマホの照明を使って歩いている人もかなりいて、雰囲気をぶち壊してくれたことも。確かに暗いけど、目が慣れるとろうそくと月の明かりだけで十分大丈夫なので、あれは顰蹙モノだと思った。子供がうるさく走り回っても何もしない親もいたし。この素晴らしい景色の中、静かに少人数だけで歩けたらどんなにいいことだろう。

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月の明かりと照明に照らされた道を歩き始める

シーク(Siq)と呼ばれる峡谷に入ってからは、一段と雰囲気が盛り上がる。ただ所々石畳の道があったので、そこは注意しないとつまづいたり足をくじいたりしそうだった。

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峡谷の中は一段と雰囲気があって綺麗!

20分以上歩いた後、映画『インディー・ジョーンズ/最後の聖戦』で出てきた、『宝物殿/エル・ハズネ(El Khazneh)』が見え始めた時には感動! うっすらと照らし出されている遺跡の前には、たくさんのろうそくの光が見える。その前にかなりの人たちがもう座っていて、僕らは椅子の前のござを敷いた場所に座るしかなかった。でも地面自体が傾いていたんで、座った瞬間僕は後ろにひっくり返ってしまった。怪我はなかったけどビックリしたー! ござの上にあぐらをかいてエル・ハズネの素晴らしい姿を見ていたんだけど、この状態だと腰に負担がかかるので、腰が弱い僕にとってはすごくツラい。この姿勢で長時間座っていることは絶対に不可能だったので、そこに座るのは諦めて、椅子の置いてある一番最後列の後ろに立つことにした。後から到着した人たちは、係の人にうるさく「前に行ってくださーい。前に行ってー!」とござの席の方に押し出されていたけど、僕らには何も言ってこなかったんでよかった。もし言ってこられても、腰が弱くて地面には座れないと本当のことを伝えようと思ってたけどね。

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エル・ハズネが見え始めた!

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本物を初めて見た瞬間の感動といったら…

そうこうしているうちに、笛の音が響き始めて、エル・ハズネを照らす照明の色がゆっくりと変わり始めた。いよいよペトラ・バイ・ナイトの始まりだ。何か特別なことがあるのかと思ったら、実は照明の色が赤や緑や青にゆっくり変わっていくのと、笛の後には弦楽器と歌が流れ始めて、ただそれだけなんだよね。確かに民族音楽が流れる中、エル・ハズネの荘厳な姿を見るのは素晴らしい体験なんだけど、それが長時間続くと結構飽きてきてしまう。そう感じているのは僕らだけじゃなかったみたいで、他の観客もキョロキョロして飽きてきているのがわかった。

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たくさんの人が見守る中、
エル・ハズネを照らしだす照明の色がゆっくりと変わる

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遺跡のすぐ前には伝統楽器を演奏する人がいた

ずっといてもこれが変わりそうな気配はないし、20分ほどエル・ハズネの色が変わるのを見た後は、混雑する前に帰ることにした。トイレに行きたいのも我慢してたし(笑)。帰りの道は行きよりは空いていたとはいえ、やっぱり同じようなことを考えている人たちもいたみたいで、結構多くの人たちが帰途に着いていた。行きの道では気がつかなかったけど、この道って緩やかな坂になってるんだよね。帰りでは上り坂になっていて、ちょっとツラかった。

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帰り道はちょっと静かなだけに、とてもいい感じ

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ろうそくの明かりで照らされた石畳の道

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照明を使っている岩もあって、とても綺麗だった

遺跡の入口に着くと、同じツアーの何人かとばったり出会った。「綺麗だったけど長かったよねー」と言うと、「いやー、途中まで行ったけど帰ってきたのよ。私の足にはツライわ」と年配の人が応えた。え、それじゃ明日の観光とかどうなっちゃうんだろう? 何かに乗せてくれるサービスとかがなかったら、彼女はペトラ遺跡を見ずに帰ることになっちゃうよね。それは悲しいなぁと思ったけど、結局は本人の判断に任せるしかない。

トイレに行った後、来た時と同じタクシーに電話で連絡してホテルに戻った。いやー、今日も満載の観光に加えてペトラ・バイ・ナイトの歩きもあって、結構疲れた! 明日は7時半にピックアップらしいので、今日も早寝することにしよう。っていうか、このホテルにはアルコールも置いてないし、何もすることがないんだけどね。明日のペトラ遺跡のフル観光が楽しみだ!
by alexsea | 2022-10-31 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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