From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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ヨルダン&エジプト2022: ヨルダンでのメインディッシュ:ペトラ遺跡

6時にアラームをセットしたけど、5時過ぎにアザーン(イスラム教の礼拝時間の呼びかけ)で起きてしまった。アンマンではアザーンを聞かなかったので、アンマンではやってないのかとFahadに聞いたことがあったけど、単に近くにモスクがなかっただけだと言っていた。このペトラのホテルでは近くに1つ、遠くに1つのモスクがあるみたいで、2つの声が重なるように峡谷に響いてた。アザーンは以前トルコに行った時に聞いたことがあるけど、これを聞くとイスラム圏に来たんだなぁと実感する。

シャワーに入ったところで問題が発生。お湯が出ない! いつまでたってもぬるま湯とも呼べないような水しか出てこない。それほど冷たいわけじゃなかったので速攻でシャワーを済ませたけど、これはあとでフロントに言って直してもらわなきゃいけないな。

7時に朝食。ここのフムスがとても美味しくて感動した。酸味があまりなくて、ゴマとヒヨコマメの風味をよく味わえる。フムスとかって店で買ってくるものかと思ってたけど、ここではたぶん自分たちで作ってるんだろうなぁ。

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ここの朝食のビュッフェは家庭的な感じ

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フムスが美味しい!

Fahadとホテルの階段でばったり出会った。近くにお母さんが住んでいるらしく、ペトラにいる間はそこに泊っているとのこと。それだけ経費を節約できるからラッキーだね。

7時半にバスがピックアップ。ツアー客は8つのホテルに分かれているので、ピックアップが複雑だしとても時間がかかる。ピックアップ、ドロップオフの時間が節約できれば、もっと自由時間があるだろうになぁ。ペトラの町では子供たちが登校しているのが見えて、やっと現地の人たちの生活を垣間見れた感じだった。

今日はいよいよヨルダンでのメインディッシュともいえる、ペトラ遺跡の観光だ! 紀元前1年から紀元後1年にかけて建設された、古代アラブ民族であるナバタイ人の首都の遺跡。昨日ペトラ・バイ・ナイトでエル・ハズネは見てしまったとはいえ、太陽の下で見る遺跡はまた違う感動があるだろう。

遺跡への入口はすごい賑わい。やっぱりヨルダンのNo.1観光地だけのことはある。僕らのツアーグループは、入口の店でカフィーヤという頭に巻くスカーフのようなものを購入して、グループの目印にしようということになった。僕も個人的に欲しいと思っていたので、ちょうどよかった。5JD(=$7)なり。店の人に巻いてもらったんだけど、すごくきつく巻いてくれたもんだから痛くなっちゃって、指を入れたりして少し緩めなければいけなかった。僕は帽子は全然似合わないから被らないんだけど、カフィーヤを巻くとヨルダンに来た!って感じがして、ちょっと興奮してくる。

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カフィーヤを巻いて、いざペトラ遺跡へと!

みんなで歩き始めたのは9時近くになってから。Fahadがあちこちで止まって説明してくれるんだけど、太陽の下で見るペトラ遺跡は昨日と全然違う美しさがあって、写真やビデオに収めるので忙しい忙しい! 昔のカメラの時代だったらフィルムがいくつあっても足りないと思うので、スマホで撮りたいだけ撮れる時代で本当によかったと思った。

シーク(Siq)は長さ1.2kmの峡谷。雨を飲料水に使ったり、また逆に鉄砲水を防ぐために、峡谷に水路やダムも造られていた。この峡谷を2千年前に多くの人々が行き来していた姿を想像してみたりした。

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昨日もここを通ったけど、全然雰囲気が違う

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壁に水路が彫られてる

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足だけの石像が残っていたり

昨日ペトラ・バイ・ナイトが開催されたエル・ハズネまでは、ゆっくり歩いて30分の距離。ここはやっぱりスゴイや! 太陽に照らされて赤茶色に輝く荘厳な姿。その前の広場には観光客がたくさんいるんだけど、それでも遺跡は神秘性を失わずに、すごい迫力で圧倒してくる。これは写真や動画で見ただけじゃ伝わらない感動だ。ずっと前から来てみたかった場所に今回来ることができて本当によかった!

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観光客でごった返すエル・ハズネ。
それでもこの荘厳さには息を呑む

ここは『宝物殿』という名がついてはいるんだけど、実際には葬祭の儀式を行うための場所だったらしい。ファサードの横には点々と小さな四角が彫られた場所が見られるんだけど、ここに足場をかけて上から下にファサードを彫っていったらしい。発見されてから少しは修復されているんだろうけど、2千年もの時を経て、この素晴らしいファサードが綺麗に残っているというのがスゴイ。

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足場をかけたといわれる四角い穴が点々と

エル・ハズネの前にはたくさんのラクダがいて、お金を払うとそれに乗っているところを撮影できるらしい。僕はやらなかったけど結構人気らしく、たくさんの人がラクダに乗った写真を撮っていた。

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ラクダに乗って記念撮影をする人も

ここまで来てから大変なことに気がついた。以前日記で書いたインディー・ジョーンズの手帳をホテルから持ってくるのを忘れたー!! ペトラ遺跡の前で手帳と一緒にポーズして、「ついにここまで来た。聖杯は見つけられるか?!」みたいな感じでSNSに投稿しようと思ってたのにー! そのためだけにあの手帳を買ってヨルダンまで持ってきたのにー!! 仕方がないのでスマホで聖杯の写真を検索して、「ついに見つけた!」とか投稿しようとか思ったけど、エル・ハズネの前辺りでは電波がほとんど届かないみたいで、それも諦めなきゃいけなかった…。まぁ単なるネタなだけなので全然重要じゃないんだけど、やっぱりちょっとガッカリだった(笑)。

エル・ハズネの前でガイドのFahadとは別れて、後はみんな自由行動することになる。ここで一番有名なのはエル・ハズネかもしれないけど、ペトラ遺跡はそれだけではない。じっくり見ていたら1日では絶対に足りないほどの遺跡が満載だ。ツアーで来たんじゃなかったら、ペトラ遺跡には丸2日使ってたかもしれないな。

エル・ハズネから右側の道を進むと、40以上の墓が連なる『ファサード通り』を始めとして、こういう遺跡ではお約束の『ローマ円形劇場』、『王家の墓』、かつての市街地だったらしい『柱廊通り』なんかを抜けていくことになる。どこもかなりの迫力で、このインパクトをどうやったら写真やビデオに収めることができるのかと四苦八苦してしまうほど。『大神殿』と柱廊通りの周りには数々の土産物屋が出ていて、2千年前にもこんな風に商いが行われていたのかもしれないと思わせてくれる。

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エル・ハズネを抜けて先に進んでいこう

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こういう遺跡には必ずといっていいほどある円形劇場

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柱廊通りには土産物屋が何軒も

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大神殿はアメリカのブラウン大学によって発掘中らしい

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凱旋門は迫力がある

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カスル・アル・ビント

カスル・アル・ビント(Qasr al Bint)の辺りまで来ると、ロバ使いからの売り込みが激しくなってきた。ここから『エド・ディル(修道院)』までは800段以上の階段を上っていかなければならないんだけど、それをロバに乗っていけるというわけ。Koreyは膝が弱いので階段を上るのは無理かもしれないと思っていたので、上りはロバを使おうかなと考えてはいたんだけどね。値段を聞くと結構高い。最初は往復で一人50JD(=$71)と言われていたんだけど、それじゃ高すぎるとか、片道だけでいいとか色々交渉したんだけど、向こうとしては往復を勧めたいらしい。結局、往復で一人30JD(=$42)になったところでOKしてしまった。本当はもっと安くできると思うんだけど、他のロバ使いも寄ってきてうるさくなったし、先を急ぎたかったので仕方なく了承した。

馬は何度も乗ったことがあるけど、ロバは初めてだ。平地を進んでいる時には、なんだ馬と同じだなと甘く見ていたんだけど、いざ階段を上り始めると怖い怖い! 上り始めたら体を前に倒してとロバ使いに言われたのでその通りにしてたんだけど、階段を上る振動で中心が左右にずれてしまいそうになる。手綱を持っているとはいえ、こちらからのコントロールは全くできない。ロバ使いが口で「チッチッチッ」という音を立てると、ロバは自動で階段を上っていく感じ。当然階段の途中には他の観光客もいるわけなんだけど、ロバはそんなことを気にしないかのように右に左にどんどん階段を上っていく。途中で観光客が土産物を見ているところでぶつかりそうになって「気をつけろ!」とか言われたんだけど、僕がコントロールできることじゃないんだよ! しかも階段は絶壁の横に作られていて、それほど幅もないので、時々落ちてしまうんじゃないかと思ったこともあった。つかまっているのに必死で、ロバの上では写真やビデオを撮る余裕が全くなかったのが悔やまれる。

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あまりにも揺れるので、ロバの上から撮れた写真はこの一枚だけ

一番上までは20分ちょっとかかった。ここからエド・ディルまでは少し歩かなければいけないらしい。ロバを降りた時に「それじゃ20分後に下に戻るよ」と言われたんだけど、20分ってのは行って帰ってギリギリな感じだったので、もう少し交渉すればよかった。

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ロバを降りてすぐの景色。
こんなに上ってきたんだ!

土産物屋が立ち並ぶエリアを抜けていくと、ペトラ遺跡の最奥地、『修道院/エド・ディル(Ed Deir)』にやっと到着! エル・ハズネよりはファサードがシンプルだけど、大きいのでかなり迫力がある。ここでは映画『トランスフォーマー』の撮影があったらしいけど、あのシリーズは個人的に好きじゃないから以前観たとしても覚えてないんだよな(笑)。色々な角度から写真やビデオを撮った後は、すぐにUターンして帰らなきゃいけなかった。うーん、やっぱりロバは片道だけにするべきだったなぁ。

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エド・ディルはエル・ハズネよりもドッシリ感がある

ちょうど20分後くらいにロバ使いの所まで戻り、今度は階段を下りていく。上りは体を前に倒してたんだけど、下りは体を後ろに倒さなきゃいけない。言われなくても、体を前に倒したらロバごと前に崩れてしまいそうな感じ。ロバに乗るのは上りで慣れたかと思ったけど、下りはまた勝手が違うのでまた別の怖さで緊張してしまった。やっぱりロバは上りだけにして、下りはゆっくりと景色を見ながら歩くのが一番かもしれない。

下界に着いた時には心からホッとした。旅行の下調べをしている時にロバは怖いってあちこちで読んだんだけど、あれはやっぱり本当だったか(笑)。でもいい経験になったと思う。記念撮影をして、ロバ使い(「ロスト」という名前らしい)とはここで別れた。

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最後に記念撮影

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僕らのロバ使い、ロスト

もうお昼過ぎなのでお腹が空いた。カスル・アル・ビントの辺りには2つのレストランがある。1つはベドウィンが経営するレストラン、もう1つはホテルのレストラン。事前にFahadに聞いたんだけど、彼としてはホテルのレストランの方が美味しいと思うとのこと。ベドウィンの方もちょっと見てみたんだけど、そっちのビュッフェにはなんだかそそられるものがなかったので、ホテルのレストランThe Basinに行くことにした。こっちでも似たような感じだなぁとか思ったんだけど、ここではなんと本物のビールが飲めるみたい! ヨルダンに着いてからアルコールは一滴も飲んでいない二人は、目がハートになってしまった。ビュッフェのランチは思っていたよりも美味しくて、ジョッキで飲んだビールは最高だった!

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ビールが美味いっっ!!

朝来た道をゆっくり景色を見ながら戻っていったんだけど、入口までロバに乗っていけと、かなり強烈なアピールが続いてうるさいうるさい。その度に、「景色を見ながらゆっくりと帰りたいんだ!」と強い口調で撃退しなければいけなかった。足は結構疲れていたけど、この素晴らしい景色を目に焼きつけておかなければ!

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途中にあった公衆トイレ。
遺跡をうまく使ってる

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最後にエル・ハズネの写真をもう一枚!
ここに来ることができて本当によかった

あ、そうそう。入口のビジターセンターとエル・ハズネの間は、無料の馬車が使えるらしい。だから足が弱い人でも、エル・ハズネまでは確実に行くことができる。そういえば柱廊通りでも馬車を見かけたなぁ。もしかするとカスル・アル・ビント辺りまでは馬車が使えるのかもしれないな。エル・ハズネの辺りから、ビジターセンターまで馬車に乗っていけとうるさく勧誘されたんだけど、それを何度も断るのもまた疲れた。「無料だよ!」という声で乗る人もいるんだろうけど、後で他の人に聞いたらチップは催促されたらしいので、本当の無料ってわけじゃないよね。

シークから出た後は緩やかな上り坂になるので、途中で一度座って休まなきゃいけなかったけど、ゆっくり歩いてビジターセンターには15時前に到着。その頃には結構クタクタだった。園内にあるクラウンプラザホテルの入口には屋外のバーがあるみたいだったので、そこでしばし休憩することにした。ビール1杯と“Al Wadi”というカクテル1杯飲んで、エネルギー補給! この頃になるとやっぱり帰途に着く人たちも多いのか、僕らが入った時にはガラガラだったバーも、出る頃には満杯になっていた。みんな考えることは同じだね。

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ホテルのバーで乾杯!

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インディージョーンズもスポーツドリンクを忘れずに

ペトラ遺跡のチケットで入れるペトラ博物館が閉まるまでにはまだ時間があったので、そっちもざっと見てみることにした。博物館を入ってすぐのところに日本の国旗を発見。読んでみると、日本とヨルダンが協力してこの博物館を建てたらしい。なんだかちょっと嬉しくなってしまった。

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真新しいペトラ博物館の入口

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なんと日本との協力で造られたらしい!

小さめの博物館だけど、発掘されたものもたくさん置いてあるし、ペトラの歴史がよくわかる映像資料もあって、なかなか面白かった。出口の近くにベドウィンの民族衣装を着た人が何か書いていたので近づいてみると、名前を教えてくれればそれをナバテア文字(ナバタイ人が使っていた文字)で書いてあげると言われた。ナバテア文字は現代のアラビア文字の原型らしい。ALEXと書くと、別の紙にそれをナバテア文字で書いてくれてそれを貰えた。なんだかこういうの嬉しいなぁ。30年ほど前に初めてチチェン・イツァを訪れた時/にも、誕生日をマヤ文字でプリントアウトしてくれるヤツを頼んだっけ。普通の土産物を買うよりも、もっとパーソナルなレベルで今日のことを思い出せるような気がする。彼にはちゃんとチップをあげてきた。

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スフィンクスの彫り物

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ナバテア文字でALEXと書いてある。
(間違えて縦に撮ってしまったので横に倒しました)

博物館を出た後は、どうしよう? まだ17時前で夕食に行くには早すぎるし、かといってホテルに戻ってしまうと周りには何もないし。ペトラ遺跡の入口あたりの町をうろついていたらアイスクリーム屋を発見したので、まずそれを食べながら休憩。ペトラの町はそれほど大きくないし、ホテルとレストランくらいしかないみたいなので、大通り沿いにあるピザ屋Mystic Pizzaに入ってピザを食べることにした。「ホット&スパイシー」(5.50JD=$8)を頼んだのに全然辛くない。まぁ味はまあまあだったし、ビュッフェ形式のヨルダン料理には飽きてきたところだったので、いい気分転換になったけどね。

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コーヒーアイスクリームは疲れを癒してくれるよう

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全然ホットでもスパイシーでもなかったピザ。
まあまあだったけど

ホテルまでタクシーで戻ろうとしたんだけど、3~5JDだとFahadから聞いていたタクシーが10JDと言われて断った。別のタクシーに聞くと7JDと言われたので、もうそれでいいやと諦めてしまった。着く頃になって本当は10JDなところを7JDにまけてあげたんだよとか言ってきたので、面倒くさくなってチップ込みで10JDあげてしまった。後でFahadに言うと「それは払い過ぎだ! 10JDなんてペトラ市街から出ちゃうよ!」とカンカン。やっぱりボラれたか…。タクシーはホテルのセキュリティカメラに映っていたので、後で苦情を入れてくれるとのこと。Fahadは「ペトラの信用に関わる」とすごく怒ってたんだけど、結局は何もできないんだろうなぁ。

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ホテルの前の道からの景色

部屋に戻ると掃除されてない! フロントに聞くと、ここは頼まないと掃除してくれないホテルらしい。そんなことチェックインの時に伝えてくれよう。仕方ないので替えのタオルだけ頼んだ。マネージャーがお湯の出を見にきてくれたんだけど、太陽熱を使っているし、僕らの部屋はそのパイプの一番最後になるらしいので、長い間出し続けなければいけないとのこと。僕はシャワーをかなり長い間出し続けていたんだけど、もっと水量の出る蛇口でやらなきゃいけないみたい。蛇口から出る水が温かくなったら、シャワーからもお湯が出始めた。マネージャー(オーナーなのかな?)のおじさんはとてもいい人なんだけど、こういう問題があるんだったら、ちゃんと対応策を書いたマニュアルを部屋に設置しておいてほしいなぁ。身体的に疲れた一日だったけど、ここに来て精神的にもガクッと疲れてしまった。

ツアー客の一人からメッセージが入って、この後さっきのクラウンプラザホテルのバーで飲み会をやるんだという。歩いて行ける距離だったら行くところだけど、ここからはタクシーに乗らなきゃ行けない場所なので、僕はパスすることにした。宴会大好きなKoreyはもちろん参加。僕は旅行記を書こうかと思ったけど、あまりにも疲れていたので21時頃にはベッドに入って寝ることにした。色々と小さな後悔はあったけど、メインディッシュの一日としては素晴らしいものだったと思う。

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部屋からの夜景。
電線がなければ完璧なのに!


by alexsea | 2022-11-01 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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