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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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スペイン2024: 不安な出発と、3つ星レストラン

この旅は、始まる前から色々と不安だった。

マドリードでの3つ星ディナーを予約した時のこと。本来ならば到着翌日の金曜日にしたいと思っていたんだけど、その日の予約が解禁になって30秒も経たないうちに満杯で予約不可能になってしまった。このレストランにはどうしても行きたかったので、仕方なくまだ空きがあった木曜日の夜を予約しておいた。この段階では、到着当日で疲れているだろうからポルトガルの初日みたいに眠くならないといいなくらいにしか思ってなかったんだけど、旅が近づくにつれだんだんと不安が募ってきた。1年前くらいからネチネチと続いていた不運がまた顔を出して、フライトが遅れたりキャンセルされたりしたらどうする?? このレストランは今まで行った中で一番高価な場所で、予約の譲渡はできるとはいえキャンセルはできない。だからフライトが遅れて予約時間に間に合わなかったりしたら、払ったお金がすべて消えてしまうことになる。やばいなーとは思ったけど、もう自分ではどうしようもないことなので、ちゃんと予定通りに進みますようにと祈ることしかできなかった。

その不安を肯定するかのように、この旅が始まる2日前の朝にクレジットカード会社から連絡が来た。「ミシガン州の方で変なチャージがあったけど、これは本当にあなたですか?」 えー?? 僕じゃないよ! すぐにクレジットカードがキャンセルされることになった。え、でもちょっと待って。新しいクレジットカードが届くのっていつになるの?? 再発行には3~4日かかるとのことで、もし旅行中だとしてもホテルの方に送ることができるという。でもホテルは転々とする予定だし、そもそも海外への郵送自体不安があるよ! そのことを伝えると向こうも「そうですねぇ……、少々お待ちください」と言って、10分ほど電話口で待たされた。結局、「今回は特例ということで、本日発行後すぐに翌日便で送ることになりました。明日には届きます」とのこと。すごくホッとしたけど、実際に届くまでは本当に気が気じゃなかった。アメリカに住んでいると、こういうことにはとことん疑心暗鬼になってしまう。翌日の正午くらいに新しいカードが届いた時には、もう心底神様にお礼を言った。

旅が始まる前からこの試練って、一体何なのよ。なんだか最近、旅に関しての運がちょっと悪い感じがする。神様や天国の母と祖母に、「旅がプラン通りにいきますように!」と祈ることくらいしかできなかった。

さて、出発当日。シアトルの電車の遅れが原因でクルーの空港到着が遅れたため、出発も予定よりもちょっと後になった。でも中継地のニューヨークJFK空港では乗り継ぎに3時間以上あるので、それほど心配しなくてもいい。JFKではターミナル移動もあって、セキュリティも再度通り抜けなきゃいけなかったけど、時間は余裕だったのでよかった。

マドリードまでの便は結構空いていたんだけど、僕の隣にはカップルが座ってきた。一つ後ろの列に移ろうとしたら、そこに座っていた男は横になって寝たかったらしく、ドラマチックに大きなため息をついてきたので、結局真ん中の4連席の端に座ることにした。その端に座っていたアフリカ系のお兄ちゃん、快諾してくれてありがとう。

「マドリード」表記について:
僕の中ではMadridは「マドリッド」だったんだけど、最近「マドリード」表記が多いことにビックリした、調べてみると、「マドリードまたはマドリッド」と書いてある。Facebookで日本の友達に聞いてみると、なんだか半々くらいに分かれてる感じ? 僕は今まで通り「マドリッド」と書きたいんだけど、現地発音では「マドリード」の方が近いかなということがわかったので、今回は「マドリード」表記に統一しようと思う。

飛行はとても順調。映画は“No Hard Feelings”(邦題は『マディのおしごと 恋の手ほどき始めます』だって。うわぁ…)を観た。カワイイ映画だったな。”Fall Guy”も観ようかと思ったけど、なんだかモヤモヤした始まり方だったのですぐに止めてしまった。結局あまり眠れなかったけど、まあこれはいつものことだから。フライトのキャンセルやディレイはこれでなくなったので、今夜の3つ星ディナーは決行できそうだな。よかったよかった!

マドリードには定刻より1時間早く到着。やっぱりスペインの首都だけあって、とても大きくて綺麗な空港だった。ここからはセルカニアスという電車で市内まで出る。途中で乗り換えしなきゃいけなかったけど、スマホのタッチ決済だけで乗ることができるので切符を買わなくて済むのが便利。

市内のプエルタ・デル・ソル (Puerta del Sol…「ソル広場」)に到着したのは、朝の9時過ぎ。この広場のシンボルとも言える、クマとイチゴノキの像(El Oso y el Madroño)が目に入ったので、写真に収めておくことにした。ソル広場にはまだあまり人がいないけど、これからどんどん観光客が多くなって、写真を撮るのも大変になってしまうはずだ。

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クマとイチゴノキの像は、マドリードのシンボルとも言えるもの

ここから歩いてすぐのホテルのチェックインは13時だったので、まだ部屋は用意できていない。でも荷物を置かせてもらって観光に出かけることにした。

マドリード中心部の観光は、シアトル近郊に住んでいる旅行ガイド著者Rick Stevesのオーディオガイドを聴きながら進めようと思っていた。彼のガイドを聴きながらソル広場にある彫像や、以前は郵便局で現在はマドリード自治政府庁となっている建物のことなんかを見学。この建物の前には『0km地点』のプレートが地面にあって、首都から地方に延びる道路の起点となっているらしい。

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ソル広場はいつも人で溢れている

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『0km地点』
スペインの道は、ここから始まる

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どんな彫像でも、ハトが乗るとコミカルに

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道の名前はこんなタイル絵で描いてある

ここまで観光を進めたのはいいんだけど、どうもホテルに残してきたバックパックが気になってしょうがない。ロビーでは常に人が見張っているとはいえ、荷物預かり専用の鍵のかかる部屋なわけではない。バックパックの中にはラップトップや毎日飲まなきゃいけない薬なんかも入っているので、それがなくなったら大変だ。まだホテルからそれほど離れていない場所だったので、バックパックだけ取りに戻ることにした。重いんだけど、不安を抱えながら観光するよりはマシだよね。

それとRick Stevesのオーディオガイドは情報が多くていいんだけど、どうもテンポが個人的に合わない気がする。歴史的なことを深く説明してくれるんで、そういうのが好きな人にはいいんだろうけど、歴史は最低限に抑えたい僕としては冗長に感じてしまった。オーディオガイドは、そういう個人的なテンポが合わないと疲れてしまうので、ここで止めておこうということになった。

この時点で10時過ぎくらい。お昼に予定していた場所は10時半に開くので、そっちの方に歩いていくことにしよう。

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こういう彫像がポンと現れるところがヨーロッパらしい

店の前で10分ほど待った後、最初の客としてCasa Revueltaに入店。数々のスペイン動画で勧められていた場所で、メニューには5種類の食べ物しかなく、その中でタラ(Bacalao)のフリットがとても有名。まだ夕食までには時間があるとはいえ、時差ボケで今夜食べられなくなったら大変なので、タラのフリット(€4.90)を1人1つずつと、ヒルダ(Gildas €3.50)と呼ばれるアンチョビ、オリーブ、酢漬けの青唐辛子を串に刺したものを注文した。

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瑞々しくホクホクしていて美味しい!!

フリットは、サクッとした衣の下からは瑞々しいタラの身が現れて、塩加減もちょうどで美味しい! なるほど、ここが有名なのもよくわかる。余計なスパイスは使わずに、塩だけで素材の美味しさを引き出している感じで、素晴らしい一品だった。結構大きかったけど、夕食のことがなければもう一つ食べたい感じ。マドリード最初の食べ物がこんなに美味しいもので、本当によかった。ヒルダもよかったけど、酸っぱ~い! 酸味があまり得意じゃない僕はとしては、今回の旅行でヒルダを注文するのはこれが最後だろうなと思った。

ここでは立ち飲み・立ち食いだったので、足を休めるために道を挟んだ向かいのカフェでコーヒー休憩した後、また観光に出かけることにした。

歩いてすぐのマヨール広場(Plaza Mayor)は、市民や観光客の憩いの場となっている場所。レストランやバルにぐるっと囲まれていて、すごくいい感じの広場。ヴェネツィアのサン・マルコ広場のように値段は割高なようだけど、雰囲気料金と考えればいいと思う。この旅行が終わるまでに、ここでのんびりする時間を作れたらいいな。

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マヨール広場でピープルウォッチングしてみたい

この後はすぐ隣のサン・ミゲル市場(Mercado de San Miguel)を見学。100年以上の歴史を持つ市場をリニューアルして、スペインで最初にオープンしたグルメ市場とのこと。数々のスペイン動画によると、ここで食べるのは観光客だけとのことだったので予定は入れてなかったんだけど、予想以上に美味しそうなものが並んでいてちょっと驚いた。胃袋の容量が無限にあったら、ここでも食べてみたかったなぁ。

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市場の中はすごく綺麗で、たくさんの食べ物屋が入っている

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とても美味しそう

サン・ミゲル市場の裏には、尼僧が作るお菓子を買える場所がある。といっても、教会の隣の建物の扉に貼り紙がしてあるだけ。スペイン関連の動画によると、この中には内側が見えない窓口のような場所があって、そこでどんなお菓子をどのくらい買いたいかを言ってその窓口にお金を置くと、それがぐるっと回転してお菓子が買える仕組みらしい。尼僧は外界の人と顔を合わせることができないので、こんな感じになっているとのこと。面白そうだけど、スペイン語が話せない旅行者にとってはハードルが高いかな?

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尼僧が作るお菓子は、この中で売っている

すぐ隣の教会Iglesia del Corpus Christiにも入ってみたけど、ここには観光客はあまり来ないみたいで、中はシーンとしていてとても厳かな雰囲気だった。“Corpus Christi”とは「キリストの体」のことで、振り返ると鉄格子の向こうの部屋に横たわるキリストの人形が置いてあるのが見えた。きらびやかな場所じゃなくて見どころも少ないけど、地元の人たちの信仰心のようなものを感じられた気がする。クッキーを焼くような美味しそうな匂いをフッと感じることがあったけど、まさに尼僧がお菓子を作っている最中なんだろうな。

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シーンとした教会の中は、背筋が伸びるよう

この後は旧市庁舎(Casa de la Villa)を横目に見ながら、アルムデナ大聖堂(Catedral de la Almudena)の方向に歩いていった。途中に、『好奇心旺盛な隣人』(“El Vecino Curioso”)という名の彫像がある。なぜかみんな彼のお尻を触っていくみたいで、お尻だけピカピカになっているのが笑えた。何かのご利益でもあるんだろうか?

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クマとイチゴノキの像の絵が道路に埋め込まれた場所も

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お尻がピカピカになった隣人さん

アルムデナ大聖堂の前にも、『ホームレスのキリスト』という名の彫像があった。今の世界だったらキリストはホームレス扱いされちゃうかもしれないねと言っているようで、とても意味深な感じ。

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『ホームレスのキリスト』は色々な意味で考えさせてくれる

大聖堂の中は当然のように豪華! まるで美術館のように様々な絵画が飾ってあるし、高い高い天井にも細かくアートを練りこんであるみたい。本当に大聖堂とか教会とかって独自の空気を持っていて、観光客が多い場所でもそれが濁らない感じがスゴイ。ゆっくりと大聖堂をまわって、その独自の空気と素晴らしいアートを堪能していた。

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大聖堂は当然のように豪華!

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天井も様々なパターンで埋め尽くされている

この後は予定ではオリエンテ広場とかスペイン広場とか行こうと思っていたけど、疲れていたし、ずっと歩いていて腰も痛かったので、ホテルに戻ることにした。この時点で12時半前くらいだったので、13時チェックインだけどもう部屋は用意できていることだろう。

ソル広場からすぐのHostal Esmeralda(3泊で€389.02)にチェックイン。もらった部屋はすぐ外の通りに面していて、賑やかになったら結構音が入ってきちゃうかなって感じの場所だった。でも小さすぎることもなく、観光の中心地のソル広場からすぐのことを考えると、この値段はとてもリーズナブルだと思う。僕はチェックインしてすぐに昼寝。Koreyは今寝ると頭がボーッとなってしまうかもしれないので、近くのバルに飲みに行った。

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ホテルの部屋。結構ベーシックだけど僕にはこれで十分

18時ちょっと前までのんびりと体を休めて、18時半過ぎにレストランに行くためにホテルを出た。地下鉄を利用しても行けると思うんだけど、初日で慣れていないし、食事の前に人混みにまみれてヘロヘロになるのもイヤだったので、タクシーで行くことにした。ソル広場の周りは一般車両は通行止めになっているみたいなので、5分ほど歩いた場所からタクシーに乗ってレストランに向かった。

待ちに待ったミシュラン3つ星レストランDiverXOは、「ディベルソ」と発音するらしい。これはスペイン語で「違う」という意味のdiversoと、シェフが好きなXO醤のXOをかけたもの。他のレストランとはちょっと違うことを目標とするこのレストランは、世界の50ベストレストランのリストでも2021年度に20位でラインクインし、2022年は4位、2023年は3位、2024年は4位と、高ランクを維持している。

入り口からして空飛ぶ豚や蟻の置き物で溢れていて、もうこの時点で他のレストランとは一線を画しているのが明白。テーブルにも招き猫ならぬ招き豚が置かれていて、遊び心満載な感じ。薄いカーテンで仕切られたテーブルはとても居心地がよく、緊張することなくこれからの食事を期待することができた。

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遊び心溢れるDiverXOの中

さすがに世界的に有名なレストランだけあって、価格も今まで僕が行ったレストランの中で一番高価だ。コース料理のみで1人€450(この日の換算レートで¥74,000)、ワインペアリングはさらに€300(=¥49,000)追加。飛行機やホテルはケチるけどレストランには糸目をつけたくない僕としては、ワインペアリングもお願いすることにした。ここで食事することなんて、たぶん一生に一度のことなんだから!

目の前には楽譜立てのようなものが置かれていて、そこにこれから出る料理の「設計図」が書かれた紙が置かれる。全てのコースについているわけじゃなかったけど、色とりどりのイラストで料理を描いてくれているので、サーバーの説明を忘れて「これなんだっけ?」と思うこともない。

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説明書きと一緒に料理が出てくる

味の方は、とにかく一口一口が冒険的。時には激しく、時には優しく、今までに味わったことのないような味と香りで感覚を圧倒してくる感じ。これは単なる食事じゃなくて、まるで美術館で「味」の作品を鑑賞しているよう。見目も美しいし、味も楽しい。なるほど、世界4位のレストランだけのことはあると思った。ワインペアリングも秀逸で、それだけ飲むと「?」という感じのものが、料理を食べた後に飲むと全体の印象をガラリと変えてしまう。中には日本酒のペアリングもあって、ちょっと嬉しくなったりした。

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『酔っ払い蟹』の説明

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見た目も味も奇抜!

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これはシェフのお父さんが子供の頃に作ってくれたものを…

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シェフなりにアレンジしたものらしい。
美味しかったけど、僕にはちょっと味がキツかったな

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とてもインパクトのある「設計図」だけど……

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料理自体はとても繊細な味で美味しかった

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こんな形のグラスに入ってきたペアリングも

でもね、最初のうちは冒険的な味の体験に一口一口感動していたけど、それが何コースも続くとオーバーロード気味になってちょっと疲れてしまった。味の方向性が一皿一皿違うので、真剣に味わっていると振り回されているかのような気にさえなってしまう。一皿一皿の量はそれほど多くないけど、メインの肉料理が出てくる頃になるとお腹がいっぱいになってしまったのがちょっと残念だった。

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20コース近い料理の数々。
個人的に感動する料理がいくつもあった

サービスはとてもフレンドリーで洗練されているけど、ほんの少しだけ悪い意味で若いかなという印象を受けた。食事が出てくるテンポもちょっと速すぎる。一コース食べ終えた後のワンクッションがなく、次の料理が出てくる準備に取り掛かるので、「えっ、もう?!」と感じたことが何度もあった。最初に席に座った時に、「料理のタイミングがあるので、席を立つときには事前にお知らせください」と言われていたので、一コース食べ終えた直後にトイレに行こうと思っていることを告げると、「あっ、次のコースが終わってからじゃダメですか? もう準備が整ってしまっているので…」とのことだったので、少し我慢しなきゃいけなかったこともあった。まぁ向こうの言い分もわかるけど、ミシュラン3つ星レベルのレストランで客に我慢させるのはどうなのかなと思った。

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蝶々を追っていくとトイレに辿りつける

とまぁ少しの不満はあるものの、新しい味の体験に感動したことは確か。場所と料理、両方の奇抜さでかなり満足させてくれた。それでも€450+€300は高かったな。とてもいい経験をしたと思うけど、2/3くらいの値段だったらもっと満足度が高かったとは思う。

帰りには、全ての「設計図」と今夜のメニューが入っている封筒をプレゼントしてくれた。こういうの大好き! いい記念になることだろう。

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こういうお土産は大好きだ

すぐ前からタクシーに乗ってホテルに戻る。マドリードに到着した当日だというのに、それほど疲れが出ていないことに驚いた。たぶん新しい味の体験で興奮して、気が張っていたんだろうな。

ソル広場の近くまではタクシーは入っていけないので、ちょっと外側で降ろされて5分ほど歩いて帰らなければいけなかった。ホテルのすぐ下にはMuseo del Jamon(『ハムの博物館』)という名のレストランがあるんだけど、その店の上にかけられている横断幕に大爆笑! 最近スペインではオーバーツーリズムを嫌う人達によって、”Tourists Go Home!”(「旅行者は帰れ!」)というデモが各地で開かれたみたいだけど、そのHomeをHamに替えて「旅行者はハムで行け!」という横断幕にしたのは、とてもウィットに富んでいると思った。旅行者を嫌うデモは悲しいけど、それを逆手にとってユーモアに変えてしまったこの店に拍手!

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「旅行者は帰れハムで行け」

疲れたけど、すごくいい初日だった。明日もいい日になりますように。
by alexsea | 2024-10-24 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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