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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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スペイン2024: 王宮やら子豚の丸焼きやら

ホテルを8時半頃に出発。今日は寒い! 昨日からぐっと気温が下がったのが感じられる。でもこういうキリッとした空気って、僕は大好きなんだよね。

朝食はチョコレートとチュロスで有名なChocolatería San Ginésで。まだ早いからあまり人がいないかなと思いきや、入り口にはかなりの列があってビックリした。でも10分ほどで入れたのでよかった。

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かなりの人が並んでいたけど10分ほどで入れた

ここは入ってすぐのところで注文して支払いを済ませ、テーブルに座って待つ方式。ネットに上がっている写真を見るとチョコレートとチュロスはかなりの量がありそうなので、2人で1つのオーダーでいいかなと思っていたのに、それをKoreyに伝え忘れて1人1つのオーダーをしてしまった。トロトロのチョコレートはまあいいとして、チュロスの方は1人6本くらいの換算? そんなの、絶対に食べきるのは無理だよ(笑)。

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アツアツのチュロスをチョコレートにディップして食べる

でも揚げたてのチュロスをチョコレートにディップして食べると、なるほどの美味しさ。チュロスは外はカリカリ、中はモチモチでいい感じだし、チョコレートも甘すぎることもなく、高級なミルクチョコレートのような味わいだ。このチョコレートはカップに入ってはいるものの、「飲む」にはちょっと粘性が高すぎるので、チュロスをディップして食べる以外、みんなスプーンですくって食べているようだった。でもやっぱり量が多すぎる。僕は2本半くらい食べただけでギブアップ。僕は甘い朝ごはんはそれほど好きじゃないけど、それでもいい経験をしたと思う。

この後は王宮(Palacio Real)へ。オープンと同時の10時のチケットを買ってある。王宮の右にある入り口に行くと、チケットを持っていない人の列にはもう20人ほど並んでいるのに、チケットを持っている人の列は皆無。本当にここでいいのか?という疑問はあったものの、その列の先頭に並ぶことにした。これが大正解! 5分もしないうちに僕らの後ろに人がどんどん並んで、開館時には30人以上の列になっていたと思う。

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開館直後の王宮

10時きっかりに入館してセキュリティを通り抜けた後は、まずどこから攻めていいかわからなかったので、とりあえず本命の王宮へ。これも大正解で、いつもは人で溢れかえっているらしい王宮を、ほとんどプライベートツアーのような感じで見ることができた。

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いつもは人で溢れているらしい入り口の階段も、この通り

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誰もいない中、たくさんの豪華な部屋を通り抜けていく

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一部屋一部屋、違った美しさがある

王宮は豪華絢爛! ヴェルサイユ宮殿の豪華さに似ているけど、こっちの方がもっと色褪せていない感じで、本当に素晴らしいと思った。実際にここに住むことになったらけばけばしさに疲れてしまうと思うけど(笑)、一部屋一部屋異なるパターンや色で装飾してあるので、飽きることなく楽しめる。中でも巨大なダイニングルームは圧巻で、長いテーブルに40人くらいは座って食事できると思う。こんな部屋で、品のいい生演奏を聴きながら会食してみたいものだ。

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こんな部屋で豪華な食事をしてみたい!

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こういう綺麗なグラスのコレクションには興味があるんだよね

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王宮内のチャペルも豪華

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王冠の部屋も豪華

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こういうのはマジックアイテムのように思えてしまう

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王座の間もとてもいい感じ。
いまだに使われてるんだよね、ここ

最後の方で母と娘の2人組に追いつかれたけど、それ以外は全て僕らだけ。静かな中、豪華な王宮を心ゆくまで楽しめたというのは、本当にラッキーだった。

じっくりと1時間ほど見学した後は武具博物館の方に行こうと思ったんだけど、リノベーション中なのか開いていなくて残念。仕方がないので、王宮の小さなカフェテリアのコーヒーブレイクで、ちょっと時間つぶしをした。

この後は王宮から徒歩15分くらいのRestaurant Botínへ。ここは昔々から営業している豚の丸焼きの店としてとても有名。店自体は13時まで開かないけど、建物やキッチンなんかを見学できるツアーを12時に予約してある。1人€82(もうすぐ値上げするみたいだけど)で、開店前の約1時間のツアーと、豚の丸焼きの他にアペタイザーやデザートもセットになったコースメニューが楽しめる。

マヨール広場のすぐ近くにあるBotínに着いて待っていると、団体ツアーがひっきりなしにやってきて、ガイドが店のことを説明している。歴史のあるレストランと建物は、マドリードの観光名所の一つのようだ。

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店構えからして歴史を感じさせる

とても陽気なJorge(ホルヘ)というガイドが現れて、今日は他にあと2人の女性だけだということと、ブラジルのTVの取材が入ることを教えてくれた。TVの取材はどうやら一人の女性が参加するだけで、彼女がツアーの様子をビデオに撮るだけのことらしい。女性客2人はちょっと遅れてきたけど、無事にツアー開始。

Jorgeによると、このレストランは1725年に創業。途中でオーナーが変わったけど、名前はキープされた。創業以来ずっと営業している最古のレストランとして、ギネスブックにも載っているらしい。ずっと営業しているといっても、政府が営業を禁止した期間は例外。たとえばコロナでロックダウンになったときには閉店せざるを得なかったけど、その期間はギネスブックではカウントされないらしい。

開店当初からあるオリジナルのオーブンには、最大15匹の子豚が入るらしい。他にもキッチンがあるみたいなので、ここを訪れる客のために全部で一日にどのくらいの子豚が焼かれるんだろうか? 可哀想な気もするけど、人間というのは業の深い生き物だから…。

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このオーブンは開店当初からあるオリジナル

建物は4階建てで、2階がオリジナルの客席。ここにはいくつか歴史を感じさせるものが置いてあって面白かった。まず壁にかかったミッキーマウスの絵。これはディズニーのアニメーターRubén Procopio氏が1992年に店を訪れた時に描いたものらしい。こんな風にササッと絵を描けてしまう人が羨ましくて仕方がない。

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ディズニーのアニメーターによるお礼状

この角のテーブルは、作家のヘミングウェイが好んで座っていた場所とのこと。スペインを愛したヘミングウェイはこのレストランに足繁く通い、いくつかの作品(“The Sun Also Rises”, “Death in the Afternoon”)にもBotínの名前が現れている。そしてそのテーブルの横の壁には、レーガン大統領の妻のナンシー・レーガンのサイン入り感謝状。彼女は1985年にスペインのソフィア女王とBotínを訪れたらしい。ガイドのJorgeは、大統領夫人がこんな感謝状を書く必要はないのに書いてくれた!と熱っぽく語ってくれた。

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ヘミングウェイが好んで座った席をJorgeが説明してくれている。
壁にかかっているのは、レーガン大統領夫人の感謝状

団体客専用らしい3階をちらっと見た後は、地下の客席を見学。ドーム型のレンガ造りの地下客席は、とても歴史を感じさせてくれた。頭をぶつけてしまうほど狭い階段をさらに下りると、そこには昔のワインセラーが。埃をかぶった古い古いワインセラーは、まるで遺跡のように見える。もうメインのワインセラーとしては使われていないようだけど、ここに保存されているワイン、どんな味がするんだろう?

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地下の客席も、歴史を感じさせてとてもいい雰囲気

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ワインセラーは、まるで遺跡のよう

ツアーも終わり、Jorgeがどこに座りたいか希望を聞いてくれたので、迷うことなくヘミングウェイのテーブルを選んだ。偉大な作家が座った場所で、彼の好きだった伝統的な料理を楽しめるなんて、こんな嬉しいことはない。このレストランの名前が出てくる彼の作品も、近々読んでみることにしよう。

ツアーについてきたセットメニューは、マンチェゴチーズ、赤ピーマンのローストとツナ、イベリコ豚のハムとチキンのコロッケ、豚の血のソーセージとじゃがいものスクランブルエッグ、セゴビアのマッシュルーム、子豚の丸焼き、デザートにはチーズケーキとレモンシャーベット。水とコーヒーも込みで、2人で1本のワインもついてきた。

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子豚も美味しかったけど、他の料理もかなりのレベルだと思った

アペタイザーの数々はとても美味しかったけど、とにかく量が多くてディナーに差し支えたらいけないので、味見程度に留めておいた。特に赤ピーマンのローストとツナ、それとブラッドソーセージを使ったスクランブルエッグは、シンプルながらにとても美味しいと思った。

メインの子豚の丸焼き。肉は軟らかくて、豚肉の旨味に溢れていてとても美味しい。でも皮がちょっと厚くて硬い。それだけを別にスナック感覚で食べる感じだったらいいと思うけど、軟らかい肉と一緒に出てくると少し違和感があった。全体的に美味しいとはいっても、感動するほどのレベルじゃない。でもこういう伝統的なレストランでは、感動は求めちゃいけないとわかっている。昔からの味を今に引き継いでいること自体が、とても素晴らしいことなのだから。

デザートのチーズケーキは、ソースがかかっていない場所は程よい甘さでとても美味しかったし、レモンシャーベットも、セブンイレブンのスラーピーみたいな感じで、酸味がきつすぎることもなく、不思議と気に入ってしまった。

ツアーの終わりには、お土産としてBotínのメニュー、絵葉書を2枚(そのうちの1枚はギネスの証明書を模したもの)、それに可愛いお皿まで貰ってしまった。うん、ツアーも食事も、ここに来た価値はあったと思う。満足!

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こんなお土産までもらって、とても満足!

ランチの後は、のんびり歩いてスペイン広場(Plaza de España)の辺りへ。ソル広場の辺りは小さな町感満載だったけど、ここまで来ると大都会!って感じがする。

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スペイン広場の辺りまで行くと、大都会!って感じがする

ここからグラン・ビア(Gran Vía)という大通りを東に向かって歩いていくことにしよう。グラン・ビアは1910年代にマドリードの東の方に作られて、どんどん西の方へと伸びていった大通り。だから僕らは時間を逆行する形で歩くことになる。スペイン広場の辺りは1930年代に建設された建物が並んでいて、劇場も多く「アメリカン・グラン・ビア」と呼ばれているらしい。本当にニューヨークの5番街か、新宿の大通りを歩いているような感覚だった。そこからどんどん東に向かって歩くと、大通り沿いの建物の建築様式がどんどん変わっていくのがわかって面白かった。

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「アメリカン・グラン・ビア」にはたくさんの劇場がある

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この辺りは1920年代の建築様式なのかな?

さて、今日の観光予定は全て終了。この時点で16時ちょっと前。ちょうど僕の行きたいと思っていたバーが16時にオープンするので、そっちの方に歩いていくことにしよう。

ホテルから5分ほどの場所にあるSalmon Guruというバーは、『世界の50ベストバー』のリストで16位にランクインしている。予約ができないバーなので開店前に行こうと思ってたんだけど、やっぱりみんな同じような情報を持っているみたいで、ドアが開いた頃にはもう10人くらい僕らの後ろに並んでいた。

Salmon Guruの内部は、マンガのコマやネオンサインをふんだんに使っていて、すごくファンキーな印象。オーナーは日本びいきなのかな? 擦り切れたダイブバーのような感じは全くなくて、とても洗練された場所のように思えた。メニューもイラスト付きで、見ていてとても楽しい。僕はまずTiki Guru 2.0を注文。これは想像とちょっと違ってトロピカルジュースみたいな感じだったけど、サッパリしていて美味しかった。

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ファンキーな飾りをセンス良くまとめた感じ

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天井には傘、壁にはマンガのコマ、そしてハブ酒を模したボトルが立ち並ぶ

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カクテルを作っているバーテンを目の前で見るのは楽しい

2杯目はSogni D’Oro。これはバナナの皮をココナッツオイルに漬けておいた「バナナ水」を使った、ウィスキーベースのカクテル。ココナッツとホワイトチョコレートのトリュフみたいなお菓子と一緒に出てきて、まずそれを食べてからカクテルを飲むようにとバーテンが教えてくれた。カクテルは少しだけバナナの香りがして、それがトリュフを食べた後の味覚に見事にマリアージュ。普段はウィスキーベースのカクテルはあまり飲まないんだけど、これは個人的なツボにドハマリだった。

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メニューも読んでいてとても楽しい

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バナナ水を使ったSogni D’Oro

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Koreyの頼んだJourney of Flavourも美味!

値段は1杯€15~20程度で、スペインの物価からしたら決して安いとはいえない。でもシアトルではこのくらいの値段は当たり前なので、味も雰囲気も楽しめたこのバーは大成功だった。1時間以上カウンターに座って美味しいカクテルを飲んで、すっかり気持ちよくなってしまった。

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開店後1時間で、この行列

この後はホテルに戻って、僕はシエスタ。20時過ぎにディナーに出発して、チュエカ地区にあるKuoco 360 foodという店へ。ここは星なしではあるもののミシュランに掲載されているレストランで、他のウェブサイトでもたくさん紹介されいたので来てみたかったんだ。ここはアラカルトもあるみたいだけど、“Taste the World”というコースメニューを選択。1人€85で、ワインペアリングは€48。

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数々のウェブサイトが絶賛しているKuoco 360 food

結果的にとても美味しかったけど、いくつかはちょっと味が濃すぎる感じがした。でもこれは個人的な好みだからなぁ。コースメニューの名前の通り、世界の色々な場所のスパイスや調理法を使った、とても楽しいディナーだった。この値段でこれだけの数をこのクオリティで出せるというのは、やっぱりスゴイことだと思う。もうちょっと頑張ったらミシュランの星が取れるかもしれないな。でもそうなると値段も高くなっちゃうんだろうなぁ…。

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SMOKED EEL CRUNCHY FLOWER
Charcoal flower, smoked eel, chipotle emulsion.
OYSTER “ LA SPÉCIALE “ HUÎTRES POGET
Clamato, kalamansi, red jalapeño, cilantro air.
GARLIC-THAI SHRIMP
Red shrimp, fermented chili-garlic emulsion, finger lime, ito-togarashi
KOMBUJIME SCALOP
Scallops sashimi, sesame ponzu, fine herb oil, crunchy nori, soba noodles, codium.
SIU MAI TOM KHA GAI
Free-range chicken, Peruvian dressing, yellow chili pepper, trout roe, Thai citrus air, harissa oil
LIMA-MILAN RAVIOLIS
Ravioli stuffed with salted sirloin aged for 60 days in its wok-smoked juices, roasted tomato emulsion, ghoa, coriander oil, lime
LAKSALLESA
Robata wild caught croaker, wok peas, cherry, aniseed, curry leaves, harissa oil
AGED DUCK
Roasted carrot puree, tandoori spices, sour cherry chutney, Cantonese sauce and timut red pepper
PREDESSERT
Hibiscus-oloroso & yuzu frozen tablet
KEY-UZU PIE 
Loomi crumble, creamy yuzu curd, yuzu ice cream, lime gel, citrus meringue.

帰りはどこかのバーで飲もうかとも思ったけど、店を出たのはもう23時半くらいだったので、明日に控えておとなしくホテルに戻ることにした。明日はレンタカーを借りて、マドリードの南へ車を走らせる予定。
by alexsea | 2024-10-26 00:00 | 旅行記 | Comments(0)
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