From Seattle, WA, USA
by Alex
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シアトル在住のAlexです。
ソフトウェアデベロッパーをやっていましたが現在は休憩中。日本にいるときには役者をやってたりしました。歌ったり踊ったり、食べたり飲んだりが大好きです。

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約80億円のパンツ

約80億円のパンツ_d0113429_912674.jpg

アメリカに住んでると、時々ここに住むのが嫌になるようなニュースに出くわすことがある。今日読んだこのニュースは、ワシントンDCに住む知識も教養もあり、裁判官にもなったある弁護士の話。

この人、あるドライ・クリーナーにパンツの仕立て直しを頼んだんだけど、それを失くされてしまった。彼が言うには、このパンツは自分にとってラッキーパンツで、裁判官としての仕事をする初日にはきたかったらしい。ドライ・クリーナーは$1,150で弁償すると言ったけど、彼の返事はNo。$3,000でも$4,600でも、$12,000でも返事はNoだった。

彼はドライ・クリーナーを訴えた。$67,000,000(約80億円)で。

弁護士の彼が言うには、ワシントンDCの消費者保護法によって一回の違反に$1,500の補償金をもらえるという。彼によると、このドライ・クリーナーは "Satisfaction Guaranteed" (満足をお約束します)というサインを掲げているので、最初にパンツを失くされた日から毎日$1,500が加算されるべきだという。また "Same Day Service" (同日お返し) のサインも違反することになるという。よって$1,500×2×1200日以上(2002年にも彼はパンツを一度失くされたことがあった)。

それにこのドライ・クリーナーを経営する夫・妻・息子の3人にそれぞれ過失があると考え、上記の金額×3。

"Emotional damage" (心的損害) として$500,000。裁判では彼自身が弁護をするにも関わらず、法的費用として$542,500。

それに加え、これから先10年に渡って週末に他のドライ・クリーナーに衣服を持って行けるよう、レンタカー代として$15,000。

合計 $67,000,000 をかけた裁判の出来上がり。

なんかさー、こういう話を読むと、人間の心ってどこまで卑しくなれるんだろうかと疑問に思ってしまう。単なる売名行為なのかもしれないけど、この裁判がドライ・クリーナーの家族にかける心的負担は計り知れない。こんな卑しい心が、人類の未来をどんどん暗くしている気がする。あー、本当にイヤだなぁ…。

出所: http://abcnews.go.com/TheLaw/Story?id=3119381
by alexsea | 2007-05-02 17:03 | 日記 | Comments(10)
Commented by ts at 2007-05-03 17:10 x
なんだかな~。時々米国ってこういう話あるよね。
いくつもの犯罪を犯した場合、刑罰が重なっていくのはいいよね。日本だと、一番重い罰の1.5倍(ちょっと自信ない)だったかな。
Commented by 鮎麻呂 at 2007-05-04 02:04 x
失くしたのが正真正銘の「ラッキーパンツ」なら弁護士は第一審で負ける。
もしも必勝のラッキーパンツ無しにも関わらず彼が勝てば、当のパンツに請求の根拠となるだけの効力が無いことの証明であり、上級審で負ける。
これを「ラッキーパンツのパラドックス」と名づけよう。使いたい人は$1,500ね!

[ 収益金はドライクリーナー一家の支援のために使われます ]
Commented by mondoarmonia at 2007-05-04 02:11
はぁ~、でも、自分の裁判を自分で弁護できるんだ・・・・・
おもしろい!
↑のコメントおもしろい! もしかしたらほんとにこれでクリーニング屋さん勝てるかも!
ちなみに僕はイタリアでフェラガモのサマーセーターなくされたとき、向こうが言ってきたのは30回分のクリーニング券だけでした! 悲しい・・・
Commented by alexsea at 2007-05-04 06:30
>tsさん

そうなんですよねー。以前のマクドナルドで熱いコーヒーをこぼしたお婆ちゃんの訴訟の例もあるし…。刑罰が重なるのはいいけど、今回の件に関してはとても理不尽な重なり方をしています(笑)。

>鮎

あはははは、さっすがー。この一家の支援金運動はもう始まっていて、かなりの人のサポートが集まってるみたい。それに以前裁判官をやっていた人も、「こいつから弁護士の資格を取り上げろ」とか言ってるみたいだし。そりゃそうだよなー。

>HEROさん

えーーー、フェラガモのセーター! 30回分のクリーニング代では足りないのでは…。$67millionも困ったもんだけど、少なすぎても困りますよねぇ。
Commented by JOY☆やんま at 2007-05-09 00:50 x
すいません。質問です。
アメリカでは、この手の裁判の話が多いですが、賠償金額は、本当に全額払われているのですか??
Commented by alexsea at 2007-05-09 16:13
>JOY☆やんまさん

うーん、どうなんでしょうねぇ。僕もよく知りません。ただ、マクドナルドで熱いコーヒーをこぼして火傷で訴えたおばあさんは、治療費はもらったそうです。いくらで訴えたのか知りませんけど。このパンツの裁判は6月にあるらしいので、レーダーに入れておきたいと思います。
Commented by JOY☆やんま at 2007-05-09 21:23 x
大企業相手ならまだしも、一家できりもりしているような、町のクリーニング屋さんに、「80億円」なんてどう考えても支払能力があるわけないし、まったくもって現実的な話じゃない。。。。

この弁護士さんの、真の目的は何なんでしょうか・・・


ぜひ、この結果、報告してください。お願いします。
Commented by サム at 2007-05-13 20:00 x
ラッキーパンツ(笑)
原告が勝訴すれば、その時に着用しているズボンは「ラッキーパンツ」と解釈できるので、一件落着ですね!紛失したパンツ代と数年分の無料券(権)をクリーニング屋が、裁判費用全額を原告が、で良いじゃないですか♪
Commented by alexsea at 2007-05-14 02:45
>JOY☆やんまさん

結果は僕も楽しみにしているので、わかりしだいアップしようと思っています。原告の弁護士の権利剥奪を望みます(笑)。

>サムさん

本当にそうなってくれることを祈ります。裁判の費用だけでも、この家族にとってはとてつもなく大変なことらしく、彼らを助けるための募金も行われているようです。こういう法の悪用(しかも裁判官によるもの)はなくなってほしいものです。
Commented by JOY☆やんま at 2007-05-15 12:30 x
>彼らを助けるための募金

巨額な訴えを起こす悪どい人がいるかと思えば、募金活動が素早く始まるなど暖かい人たちもいる。

アメリカという国の「陰と陽」をみているようです。

日本では、むちゃな訴えを起こす人も少なければ、可哀想だと思っていても実際に募金や奉仕活動に参加する人も少ないです。


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