
いつもは朝9時頃に起きだす僕なんだけど、この前の土曜日は9時にヘアカットの予約があったので、目覚ましをいつもより早くセットして起きてダウンタウンまで行ってきた。
そんなに早朝ではないといえ、朝の清々しい空気はとても気持ちがいい。見慣れたシアトルの街なんだけど、爽やかな朝の光を浴びた姿と人通りの少なさで、なんだか違う街に観光に来たかのような気分になってしまった。これって、観光に行ったときにいつも早起きして感じる、あの感覚かもしれない。
朝は激混みのフリーウェイを使わなきゃ会社に行けないので、いつもは朝11時くらいに出社してるから(フレックスタイムの会社で本当によかった)、こんな朝の光を浴びるのは本当に久しぶりの気がした。学校に通ってたときには、毎日朝の光を浴びてたのにな。
そういえばまだ中学生くらいの頃、誰かに「朝日と夕日、どっちが好き?」って聞かれたことがあった。その時の僕は、迷わず朝日だと答えた。夕日は一日が終わっていく寂しさがあるので、これから始まりだという希望に満ちた朝の光が好きだったんだと思う。
今となっては夕日も大好き。年を重ねてきた僕にとっては、日暮れは懐古の情を心に残してくれる。子供の頃はとにかく思い出作りに忙しくて、昔を振り返っている暇なんかあるはずがない。だから夕日には寂しさを感じてしまったんだろう。
久しぶりに浴びた朝の光には、もっと思い出作りに頑張らなきゃダメだよって教えられた気がした。